兵庫県は、平成6年月に緑豊かな地域環境の
形成に関する条例(緑条例)を制定しました。

この条例は

①適正な土地利用の推進
②森林等の保全と緑化の推進
③優れた警官の形成

を図ることで、自然的環境と調和しった潤いのある地域社会の実現を目指しています。

丹波地域では、丹波の森構想の理念に基づいた地域空間づくりを図っていく為、平成6年9月に緑条例の地域指定を受け環境形成区域と地域環境形成基準を定めました。そして、平成7年度からこれらの基準等に基づいて開発行為の規制誘導などを行ってきました。
平成15年10月には、無秩序な市街地の形成や身に開発の進行等の地域課題に対応できるよう、環境形成区域と環境形成基準の変更を行いました。


丹波では小さな山々の連なりと、その山並みに囲まれて長く続く谷底平野や盆地が風景の骨格を形成しており、地域を象徴するような際立った地形や地物はないものの、山々に囲まれた農地、まちや集落、歴史的建造物、 木々の緑などの要素が微妙なバランスを保って調和していることが地域空間の象徴となっています。

丹波らしさの構成要素

  • 比高600m前後の山並み
  • 山裾から切り立つ山形形状
  • 盆地上の地形の連なり
  • 川筋・谷筋に沿った道路網の発達
  • 城下町・宿場町等を母体とする中心市街地
  • 山裾の集落
  • 広がりのある農地
  • 農道・参道・畦・川・水路・ため池
  • 鎮守の森・湖畔林・里山林・景観木(多様な緑)
  • 社寺・地蔵・石碑等(歴史遺産)

このような丹波の土地利用は、大きく5つの累計に分けることができます。
その区域区分の考え方とそれぞれの区域の整備方針は次のとおりです。


山地森林の区域のうち、特に保全する必要が高い区域です。
資源林としての活用を図りながら、水源養や防災、
風景形成等の観点から保全を図っていきます。

山地森林の区域のうち、山裾で傾斜が比較的穏やかな区域です。
モリトの語らいの場として、新しい里山づくりを進めながら、
レクリエーション施設、交流施設などの誘導を図ります。

集落と農地が一帯となって形成する田園の区域です。
良好な田園環境を保全するため、無秩序な開発を抑制し、
丹波らしい里づくりを進めます。

既成市街地の区域と、今後計画的に市街地整備を進めていく地域です。
開発を誘導してと指摘機能の充実を図り、魅力的な「まち」をつくっていきます。

既成市街地のうち、かつての城下町や宿場町などのおもむきが残っている地域です。
歴史的な町割りや町並み、文化的な資源を活用したまちづくりをすすめます。