本場韓国の家庭料理を忠実に再現したメニューが評判の「水刺間」
少し迷ってしまいそうな場所にお店はあり、口コミ情報をもとにわざわざ訪れるような隠れ家的存在だ。
店に入る前、目に留まったのが手作りの登り釜。
オーナーの李さんは韓国人陶芸家。
隣接したギャラリー庫「玄齋窯」で数々の作品を展示している。「美味しい料理を提供すれば、ギャラリーに気軽に立ち寄ってもらえるのでは…」とひらめいたのがお店オープンのきっかけと話す李さん。料理も作品も“心”で作るという部分で共通しているため、飲食店で働く経験はなくても、ここまでやってこれたと、にこやかに語る。
人気メニューは「鉄焼ビビンバ」と「キムチチゲ」 どちらもにんにくや唐辛子をたっぷり使用し、しっかりとしたコクと、じんわりと込み上げる辛さに、心身の活力が沸いてくる。甘みとして砂糖ではなく、水あめやはちみつを加えるのも李さんのこだわりのひとつ。これで飽きのこないさっぱりとした後口になるのだ。チヂミやキムチ、ナムルがセットになる定食はボリューム満点!しっかりお腹をすかせて訪れよう。料理を食べて満足、作陶を見て満足出来るはずだ。
韓国・大邸出身の李さんは釜山などで陶芸家として活動後1998年に来日し、翌年には今田町へ移住。陶芸家と韓国料理店オーナーという2足のわらじを履くものの「作り手の心を伝えたい」という想いは一貫されている。
作品も料理も李さんのおもてなしも温かく、訪れるだけでホッと落ち着くのは大人のゆとりだろうか…。ゆっくりとした時間が流れる中で韓国の陶磁器の魅力に触れ、さらに本場ならではの韓国料理を味わい、くつろぎの時間をぜひ過ごしてみたい。
■水刺間(スラッカン)
住所:兵庫県篠山市今田町今田197
電話:079-597-3172
営業時間:11:30~15:00、17:00~21:00
定休日:月曜・第2火曜日
駐車場:あり